オリジナル小説 夢職(むしょく)

2020年9月24日

あらすじ:無職の前田とん助(まえだとんすけ)には好きな女優がいた。ある日、ネットで願いが叶うという神社の存在を知った。

第一章 始まり

1

4月1日

木でできた家の2階に前田とん助はいた。

「起きろ!!」

オカンが怒鳴る。

「早く仕事見つけてちょうだい」

と言ってオカンは出て行った。

前田とん助は、高校を卒業してコンビニに就職をしたが行くのが嫌になってしまって辞めてしまった。

それ以来、前田はずっと家にいる。

前田は起きてテレビをつけると「今をときめく人気女優の第毛美菜(だいけみな)最新作公開」と放送されていた。

「死ぬまでに会いたいな、どうやったら会えるんだ?」

夕方まで考えたが答えは見つからなかった。

寝る前にスマホでネットサーフィンをしているとある記事が目に止まった。

「夢が叶う神社」その記事には場所がのっていた。

「おおこれだ!」

幸運な事に近くの神社だった

前田はとても喜んで寝た。

2

翌朝、前田は神社に向かった。

到着すると、大きな鳥居が並び階段が何段もあった。

先がまったく見えない。

鳥居の前で一礼した後、階段を上りはじめた。

10分くらいのぼったところで前田は違和感に気づいた。

「長いなこの階段、こんな階段のぼった事ないぞ!」と思った。

前田が階段をのぼった最高記録は高校の1階から3階までだ。

しかも、家にいすぎたため体がなまっている。

前田は上り続けた。

さらに20分がたった頃「はぁ、はぁ」と疲れてしまった。

のぼるのを諦めようとした時、ふと前田の頭を第毛美菜のことがよぎった。

「そうだ、僕は夢を叶えるためにきたんだ」と気合を入れた。

どれだけ時間がたったかわからない時ついに神社についた。

「まさかここまでのぼってくる人間がいたとは」と話してきたのはお坊さんだった。

「お祈りさしてください!」

「どうぞ」

前田は「第毛美菜に会えますように」とお祈りした。

お祈りが終わると前田は階段を一番したまで降りた。

夜になって前田は寝た。

第二章 気づいたらそこは・・・

1

気づいたら前田はオシャレなカフェにいた。

どうなっているのかさっぱりわからない。

しばらくすると前田の向かいの席に女性が座った。

第毛美菜だ。

「こんにちは」と前田に話かける。

「こ、こんにちは」

急な出来事でわけがわからなかった前田だが、会いたかった女優に会えてとても幸せだ。

「お仕事は何をしているんですか?」

どうやら初対面のようで、カフェで待ち合わせをしていたらしい。

質問された前田は「むしょ、銀行員です」とウソをついた。

「むしょっていう銀行の役職なんですか?」

「課長です。映画の最新作すごいですね」

「いえいえ。映画でも見ますか?」

どうやら、映画館付きのカフェらしい

「はい」と元気良く答えた。

2

映画館に2人が到着すると「何見ますか?」と前田が聞いた。

「ホラー映画」

予想外の答えに前田は目を見開いて言った「いいですね」

劇場内に入って、すぐに映画が始まった。

前田は映画を見るどころではなかった。

夢が叶う神社に行って良かったと思った。

憧れの第毛美菜と映画を見ているなんて、一生分の運を使っている気がした。

映画はクライマックス差し迫っていた。

すると突然オカンの声が聞こえてきた。

第三章 夢の果て

「起きろ!!」

とオカンが言った。

前田が飛び起きて「第毛美菜は!?」と聞いた。

「何言ってんだいまったく、いるわけないでしょ」

「カフェで会って、映画を見たんだ!」と慌てて言った。

「そんな冗談いいから、仕事探しな!」

オカンは部屋を出た。

「う、そ、だろ夢だったのか」

前田は急いで、夢が叶う神社の記事を見た良く見ると「この記事はエイプリルフールの嘘の記事です」と書かれていた。

前田は絶望感にあふれて10分間白目になった。

普通の目に戻った前田は、忘れようと仕事を探した。

無事にスーパーの店員となった前田の夢は「店長になる事」だった。