
[小説紹介]
— ひらのけんと@元トヨタの映画ブロガー (@tanpankenchan) October 27, 2022
「#ザリガニの鳴くところ」
幼いころから家族に捨てられて
湿地で1人で生きる女性を
描いた小説です。
村で有名なアメフト選手の死体が湿地で見つかり、主人公が容疑者になるの
ですが最終的にやったのか、
やってないのかが読みどころです。
6歳の頃から1人暮らしはすごいです。#読書 pic.twitter.com/4drllNNOzx
こんにちは!
小説「ザリガニの鳴くところ」を読んで、
6歳ごろから1人暮らししている
主人公がすごいと思ったひらのけんとです。
よろしくお願いします!
「どんな小説なのかネタバレなしで
知りたい!」
「読んだ人の感想が読みたい!」
「映画が気になる!」
というあなたへ、
幼いころに家族に捨てられて、
たった1人で湿地で生きる少女を
描いた小説「ザリガニの鳴くところ」を
ネタバレなしでご紹介します。
それではいきましょう!
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簡単なあらすじ紹介
湿地で孤独に生きるカイアは
幼いころに家族に捨てられて、
たった1人で生きてきました。
村人たちはカイアの事を”湿地の少女“と
呼んでいて不気味がっていました。
ある日、村では有名なアメフト選手・
チェイスの死体が湿地で見つかります。
村の保安官は湿地に住むカイアが
犯人だと思って捜査を進めます。
時はさかのぼってカイアが6歳の時。
カイアは家族7人で暮らしていましたが、
父は日常的に暴力をふるう男で、
母は耐えきれなくて出ていきます。
カイアは、
「いつか帰って来るだろうな」
と思っていると、兄や姉たちも父親から
逃げるために出ていきました。
やがて父も家に帰って来なくなって
カイアはたった1人で湿地で
生きていくことになるのでした。
果たして、湿地に住むカイアとは
どんな人物なのでしょうか?
・インスタでも発信しています↓
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主な登場人物をご紹介
・カイア
幼いころから家族に捨てられて、
1人で湿地で暮らす女性。
“湿地の少女“というあだ名で村人から
差別されている。
自然が好き。
・ジェイク
よく酒を飲んで家族に暴力をふるう
カイアの父。
かつては第二次世界大戦で戦っていた。
・マリア
心優しいカイアの母。
ジェイクの暴力に対して我慢の限界がきて
家を出ていく。
・ジョディ
カイアの兄。
父の暴力に耐えきれずに出ていく。
・チェイス
村では人気者で、有名なアメフト選手の
青年。
湿地で死体となって見つかる。
・テイト
ジョディの友人で、よくボートで
釣りをする。
たまに見かけるカイアの事が
気になっている。
・エド
村の保安官で、沼地で起きた犯罪は
基本的に無視する。
カイアがチェイスを殺害したと
思っている。
・ジョー
エドの相棒。
・ジャンピン
燃料や釣り道具を扱っているお店の店主。
カイアの事を気にかけている
優しいおじさん。
・メイベル
ジャンピンの妻。
カイアに服などをあげる。
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ネタバレなし感想
小説「ザリガニの鳴くところ」を
読もうと思った理由は
映画「ザリガニの鳴くところ」の予告を
見て面白そうだと思ったからです。
最強の主人公カイア
小説「ザリガニの鳴くところ」を
読んですごいと思ったのは
主人公カイアです。
理由は幼いころに家族に捨てられて、
たった1人で生きる事を強制されたのにも
かかわらず力強く生きているからです。
ボクだったら、
「どうすればいいんだマジで・・・」
と頭が真っ白になって
泣いているだけですが、カイアは
すぐに受け入れて行動する
という切り替えの早さがすごいです。
お金を稼ぐために貝を集めたり
魚を釣って売るという描写を見て、
「小さい頃から自分の力で
稼ぐのはすげぇ!」
と思いました。
“1人で生きないといけない”
という強制力はあるのかもしれませんが
カイアのように同じような状況で
自分が行動できるとは思いませんでした。
「大人になって働かなくても
いいやんけ」
とか思っていると、貝を売るライバルが
現れるという事で、しっかりと現実も
見せてくれる点もよかったです。
- 家族に捨てられる
- たった1人で生きる
というかなりしんどい設定の
主人公カイアですが、加えて村人に
“湿地の少女“というあだ名で差別されたり、
イタズラしに湿地にやって来る
村人たちもいるので、
「よく生きる気になるなぁ」
とカイアに対して思いました。
買い物にをしに村へ行くカイアを、
「湿地の少女が来た」
という感じでメチャクチャ見てくる
という差別がひどいと思いました、
10代で普通の人間に起こる人生全部の
不幸を経験しているかのような
カイアの生き方や人に何を言われても
気にしないという様子は
メチャクチャかっこいいです。
カイアは恋愛もしますがドラマや
映画では見られないような描写が
あるので面白かったです。
ボートで水の上を進んだら運命の
出会いをするという自分が今まで
見たことない恋愛の始まり方だったので、
「こういう恋愛の仕方もあるのかぁ」
と思いました。
小説「ザリガニの鳴くところ」を
読んで思ったのは、カイアの
人生レベルが異次元という事です。
多くの小説では家があって、
仕事があってという感じで
普通の暮らしができる主人公が多いですが、
カイアの場合は6歳ころから
1人で生きる事を強制されるので、
「本当にすごい主人公だな」
と思いました。
力強く生きるカイアに勇気を
もらいました。
村人のように差別する人たち
だけではなくて、カイアの事情を
理解して優しくしたり、文字を教える
という登場人物がいる事も素晴らしいです。
理由は登場人物が全員主人公の敵だったら、たとえ1人でも、さらに生きづらいだろうと
思ったからです。
なので数少ないカイアに優しくする
人物たちにはとても感動しました。
個性的な人物もいるのでカイアを含めて
登場人物を読みながら、
「こういう人なんだなぁ」
と楽しめます。
有名な青年の死
小説「ザリガニの鳴くところ」では
チェイスという村で有名な青年が
湿地で死体となって見つかります。
読みどころとしてはチェイスの死は
“事故なのか殺人か?“という事です。
湿地にある高いところから落ちて
死亡したという事ですが、
「犯人は誰なのか?」
と思いました。
容疑者として主人公カイアを
逮捕しようとする保安官ですが、
「チェイスと関係があるのか?」
と思いました。
ただ、カイアはチェイスと関係があった
という事なので容疑者の可能性が
あります。
自分で足を滑らせて落ちたか、
殺害されたかです。
著者がすごすぎる
小説「ザリガニの鳴くところ」を
読み終えて、
「いやぁ、すげぇ小説だな」
と思って解説を読んでいると著者も
すげぇ事が分かりました。
69歳で「ザリガニの鳴くところ」を
執筆して大ベストセラーになって、
しかも処女作なので余計に
びっくりしました。
「前から小説を書いてたんだろうなぁ」
と思ってましたが、処女作で
大ベストセラーを取る
ディーリアオーエンズ先生が
すごすぎでした。
解説で分かりますがオーエンズ先生も
カイアと同じように幼いころから
自然に触れてきたという共通点があって、
「小さい頃の体験とかを小説に
できるのはすごい!」
と思いました。
何歳になっても何かを始めるのは
遅くないという事も教えてくれた
オーエンズ先生でした。
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まとめ
幼いころに家族に捨てられて、
たった1人で湿地で生きる少女を
描いた小説「ザリガニの鳴くところ」を
ネタバレなしでご紹介しました。
ご覧いただきましてありがとう
ございました!
追伸
「ザリガニの鳴くところ」の小説を
読んだら映画がさらに見たくなりました
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